狼王子!?彼氏はタイヘン!!
**俊也ココロ**
「なんだよ…?」
美紀を助けに来たオレは、高木に胸倉を掴まれて睨み合っていた…。
腕には力の入った拳…。
いつだって殴り飛ばす事だって出来る。。。
この空気に耐えられなくなったオレは拳を少し振り上げた…
すると……
高木はオレに耳打ちをした…。
「お前がその拳を使ったとき…1番大切な物がどうなるか………わかってるか?」
「ッッ…!」
美紀を見ると、心配そうな顔…その隣にはナイフを持った一人の男…。
どうみたって、美紀が一人で抜け出せるわけがない…。
高木を見ると、薄ら笑いまで見せてやがる…。
コイツ…どこまで卑怯なんだよ…!
すると、高木がオレの胸倉に、力を入れたのが分かった…。
次の瞬間、投げ出されたオレは後ろにあった物置にぶつかった…。
「俊也っ!!」
美紀が叫んでいる…。
何を思ったのか、美紀の顔は真っ青だ…。
すると、しばらくして美紀がコッチに必死の顔で、全速力で走って来た…。