狼王子!?彼氏はタイヘン!!
なに…やってんだ?
こっちくんなよ…ケガするだろが…。
すると、ア然と見ていたオレは何かが崩れる音と共に、美紀がコッチに向かって跳びはねたのが分かった…。
オレは音がした方へと振り向く…。
全てがスローモーションのように動いているようだった……。
ドンッ!!
美紀に突き飛ばされたオレは、転がるように腕をついた…。
えっ………!?
どう…なってんだ……。
目の前には転んで寝そべる美紀…オレは転んでいる…。
上には…………。
落ちてくる数々の物…。
オレは自分の目を疑った…。
ガタンッ!!ガチッバキィッ!
カタン…カラン…カラン…。
「みきぃっー!!」
オレの声が倉庫中に響き渡る…
「美紀!!今助けるからな!」
オレは必死に美紀の上に乗っかかっている物を退かしていく…
そして…
やっと見えたその姿は…
あまりにも変わり果てた美紀の姿だった……。