狼王子!?彼氏はタイヘン!!
**美紀ココロ**
アタシ……
何をしていたんだろう…。
必死で俊也を探していた…
すると、心電図の音がが響く病室の中で、俊也が怒りを隠せないように言った……。
「美紀……高木は…オレがブッ殺すから…心配すんな…。」
「えっ……。」
何いってんの?
ねぇ俊也……?
その固く閉じられた拳から…
俊也の言った言葉の意味がわかった……
だめ……
「ダメだよ…俊也!!」
立ち上がろうとした俊也の足がとまる…
「なにいってんだよ。大丈夫だから…。」
「やだっ!!行かないで……」
いっちゃダメだよ……。
「俊也を失いたくないの…」
「………。」
「俊也とずっと一瞬にいたいの……。」
「………。」
「そんな事したら…俊也と一緒に居られなくなっちゃう………そんなのアタシやだっ!!」
目を赤くして叫ぶアタシに
俊也は優しく言って…
そして抱きしめてくれた…
「わかった…わかったから…。」