**海の音*太陽の色**
<さっきの話だけど尚の携帯見たらメールが全部削除されてたの・・・>
<<え?それだけで浮気の可能性?>>
<おとといの土、日も尚の家泊まってたら尚、別の部屋で誰かと電話してたし。怪しい>
<<怪しいねぇ。探偵になるか!>>
<意味わかんない~。探偵ってなんだよ!>
<<この有様が浮気調査するって言ってるんだYO>>
<有じゃバレそうだけどやってみるか!>
(おもしろくなりそう~)
『こら!!お前何やってんだ!』
有の目の前に先生がいた。
『何やってんだって聞いてるんだよ』
『文通です・・・』
有はボソっと呟いた。
(文通って言い方は古いかなぁ?)
『ふざけるな!今は授業中だぞ!』
『・・・。』
(嫌な空気だわ・・・。)
『すんません。もうしません。』
有は机に向かって謝った。
『もう授業中手紙なんてするなよ?』
『はぁ~い。』
柊子は知らないふりをして黒板の文字をノートに書き写していた。
(なんであたしばっか・・・)
有は怒られ慣れているがやはり一人で怒られるのは嫌いらしい。
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