タイムマシン【短編】
「あとは…本当に過去や未来に行けるかどうかだ」


博士がそう言ったので、私はマウスを持ってきた。


「実験ですね?」


「ああ。やってみよう」


私が次元転換装置にマウスを入れると、博士はスイッチを入れた。


「…死なないでくれよ」


―バチッ!

バチバチバチ!


大きな箱型の転換装置に、火柱と煙が上がった。



しばらくしてから転換装置のドアを開ける。中に入れたはずのマウスは、跡形も無く消えていた。


それを見て、別の空間、いや、別の次元に転送することが出来たと確信する。



「…こ、これは…」


「成功じゃないですか?」


「ああ。やった!…やったぞ!」「やりましたねー!」


私と博士はハイタッチをした。だが、博士がすぐにこう漏らした。


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