タイムマシン【短編】
4.学生、柳堀圭
17歳の柳堀圭は、コンビニで雑誌を買うと、家に帰って真っ先に後ろの方のページを開いた。

“ヤナ先生の星占い”という、星占いのコーナーが楽しみなのだ。


「今週は何かなー?」

圭は自分の星座の記事を読んだ。



【恋愛運】
彼女がいる男子は、じっくりと愛を育む時期。彼女にプレゼントをするのもいいかも。イルカのジュエリーとかいいかもね。

【幸運日】…10/25
急にデートに誘ってもいいかも。映画なんていいかもね☆



「へぇ~美希ちゃんを誘ってみようかな。毎回当たるしな~」
と、部屋で一人呟いていると、母が圭を呼んだ。


「手紙来てるわよー」


「あー」


返事をして手紙を取りに行った圭は、差出人の名前を見て驚いた。


「すげぇ…ヤナ先生からだ。ちゃんと返事くれたんだ…!」


驚いている圭に母が尋ねた。


「誰からなのー?」


「うるせーよ。関係ねぇだろ」

圭は母親に対して、口が悪かった。しかし、この手紙を読んでから、きっぱりと態度が変わるのだった。


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