それでも君が好きだから
「ごめん、急に。」
「うん、それで何?」
言い方きついのはお腹すいてるからだからね、
そこは許してほしい。
「俺のこと覚えてる?」
「…」
うん、ごめんなさい。
元々人の顔と名前を覆えるのが苦手で、女の子すら危ういのに男の子を覚えているわけがない。
「ごめん…」
「あ、うん、いいんだ!
その俺佐々木康平っていいます。」
ドクン
佐々木…
「単刀直入に言いますと、
俺滝本が好きです。俺と付き合ってもらえませんか?」
佐々木、康平。
違う、そりゃそうだけどさ。
「ありがとう、気持ちは嬉しいけど、ごめん。」
好きだなんて私には勿体無いや。