それでも君が好きだから

「日直?」

「あ、うん。」



私の隣の席に座って、
ゆっくりとこっちを見る。



「ごめん、話しかけて。」



そういって顔を伏せる。



「でもすぐには諦められなくて、
気持ち悪くてごめん。」



ちらっと横を見ると申し訳なさそうな顔をした佐々木君の顔が目に入る。

私なんか、そんないい人じゃないのに。



「気持ち悪いとかは思ってない。」



「ただ…」



佐々木君が悪いわけじゃない。
きっと私自身のせいなんだと思う。



「付き合ったりは、今は考えられない。」




いつまでも過去と決別できない、
私自身の。


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