それでも君が好きだから
変な人
「おっも、なにこれ、何に使うのこれ。」
社会科準備室の整理なんてすぐ終わるなんて思っていた自分が憎い。
全然終わらない。
片付け全くしてないなあの教師。
「これは上の棚か…」
これ終わるのかな、
不安になってきた。
そんなことを思っていた時、
準備室のドアが開いた。
「ごめん!滝本!」
声がする方にそっと体を向ける。
「え…」
まさか来るとは思わなかったから、
驚きすぎて声が裏返りそうになった。
「早川君?」
立っていたのは、あの噂の早川君だった。