それでも君が好きだから
「ごめん!準備室の整理のことなんも知らなくて、
さっき佐山に聞いてさ!」
佐山というのは私にこのめんどくさいことを押し付けてきた社会科教員であり、私たちの担任でもある。
「あ、そうなんだ…
でも早川君部活あるでしょ?」
「あーうん。でも手伝うよ。」
この優しさに女の子は弱いのか、
でも部活あるのに手伝わせるのは気が引ける。
「大丈夫だよ、もう終わるし。」
あと数時間かかりそうだけど。
でもこうでも言わないと手伝ってくれちゃいそうだからなー
「終わらないでしょこの量じゃ!」
言い返す言葉もなく、結局手伝ってもらうことになってしまったのでした。