晴れ、ときどき雨。
槙田の隣に駆け寄り顔を見ると、目をそらされた。



「え、どうした...」



「おはよう風谷!ごめん瑞希、あたし日直だから急ぐね! あとでねーっ」


すると突然、さっきまで隣にいた阿部梓が姿を消した。なんだ?ダッシュで逃げるくらい俺のこと嫌いなのか。そんなことを思っていると、槙田が口を開いた。



「お、おはよ。いつものバスいなかった」



「おー。バス一本遅れたんだよ、だからバス停から走ってきたら槙田見えてさ、安心した」



「う、うん」




どうした?今日の槙田はちょっと変だ。言葉のはじめは詰まってるし、目線は合わせないし、何よりいつも向けてくるニコニコ笑顔がほとんどない。



阿部梓と俺の陰口言ってたのかな。



そう思うとちょっとへこんだから、掃除の話でもして紛らわしておこうかな。



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