悪夢の少女
リビングに入るとテーブルの上にはもう朝食がおいてあった。
「ここ、座って。」
そう言われあいつの隣に腰を下ろす。
「食べていいぞ。口に合うかわかんねぇけど。」
「…いただきます。」
そう言って野菜炒めを口へと運んだ。
あいつが不安そうな顔で私を見ている。
「…料理うまいな、お前。すごく…おいしい。」
私がそう言うとあいつは嬉しそうに笑った。
ほんとに美味しくてすぐに食べ終わった。
「…ごちそうさまでした。」
そう言って食器を片付けようとすると
「あ、片付けは俺がやっとくから。お前は家に帰っていいぞ。」
「…でも…」
「いいから。久々にお前と食べれて嬉しかった。」
「…久々…?」
「あ、なんでもない。とりあえず片付けは俺がやるから。」
「…?わかった。世話になったな。」
「おう。」
私は靴をはいて
「…お邪魔しました。」
とだけ言うと自分の家へと帰った。