悪夢の少女

「ごめんね…ルリ。

早く言えば…よかったね。

魔王を探してるって…大切な友達がさらわれたって…言ってたのにね。

だから…兄だって言いにくくて…

だから…ごめん。」

涙を流しながら繰り返し謝ってくる瑠李。

「…いいよ。気にするな。

私が…言いにくい空気を作ってしまったのが…悪いんだ。

瑠李は、悪くない。

だからそんなに謝るな。」
< 260 / 388 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop