悪夢の少女
真実
「………ん」
「お、起きたか。」
上から声がふってきた。
「…あれ…ここは…」
昨日いた部屋とはまた違う部屋…というか外。
冷たい風が吹いていてとても寒い。
「あぁ…お前に悪魔を取り付けたことだし、
もう拘束する必要なくなったからな。帰っていいぞ。」
…こんなにあっさり…
「これからはお前が悪魔に飲み込まれるのをゆっくり観察するからな。」
それだけ言うと微笑を浮かべた。
「…魔法は…使えるようにしてくれたよな。」
「あぁ…あとは観察するだけだからな。」
「…そうか。じゃあな。」
私はそれだけ言い捨てると青色の翼をはやし、あいつのそばから離れた。