悪夢の少女
「リ…ルリっ!!」
いきなり聞こえてきた声に私は飛び起きた。
目の前にはなぜか青山がいる。
…なぜこいつがここに…
起きたばかりでまだ状況がうまくつかめない。
混乱している私にあいつが話しかけてきた。
「授業もでないでなに寝てんの。」
「午後結構冷えるし、風邪ひいたらどうすんの。」
そんなことを怒っているのかよく分からない顔で言ってくるあいつ。
…何しに来たんだこいつ…
なにも喋らずただ青山を見ている私にあいつはため息をつくと
「…先生が、呼んでたぞ。だから学級長の俺が、呼びきたんだよ。」
…なるほど。多分…説教だろうな。
床におりるとあいつの前を横切り、そのまま屋上のドアを開けようとした私を
「待てよ。」
あいつがそう言って引きとめた。
…今度はなんだ…
ゆっくりと青山の方を向くと青山は不機嫌そうな顔で
「なんで、いつも一人でいるんだよ?なんで人と話そうとしねぇんだよ?」
私にそんな質問をしてきた。
…そんなの、決まってるだろう。
「…めんどくさいからだ。人と関わるのも、話すのも、全部全部。ただ、それだけだ。」
それだけ言って私は屋上からでた。