いじわる執事とお嬢様。
ずっと待っている訳にもいかず、
僕はお嬢様を学校へお送りするために
車へ向かった。
車を門の外に止め、少したった後に
視線を感じたので振り返ると…
息をきらしたお嬢様と目が合った。
とりあえず、お嬢様の執事になった事を伝えるため車から降りる。
しかし、お嬢様はそんな僕に気づかず
「…ち、遅刻だーーーーーっ!!!」
と叫び、ものすごいスピードで
走っていってしまった。
「ヤバい、可愛すぎます。お嬢様。」
僕は思わず笑みがこぼれていた。