影武者探偵
はじまり
ここは旅館八戸。
今、僕の足元になぜか死体が……。
トントン……。
『まいさん!時間ですよ!』
その声を聞いた時一瞬、時間が止まったよいな気がした。
この状況からするとまず僕は犯人だと疑われるであろう。
一気に心臓の高まりがました。
『もう!寝てるのかな?』
2つの選択肢が浮かんだ。
1、想像で声真似をする
2、やり過ごす
走馬灯のようにばあちゃんが言っていた言葉が言ってた言葉が浮かんだ。
『人間どんな時でも冷静さをなくしたらダメだよ』
人間追い込まれるとわけがわからなくなるみたいだ。
よし。1は却下だ。
1の選択肢は前見たドラマの影響だと気づく。
確かドラマでは成功していたな……。
と、考えていると
『ちょっと!まだ起こしてないの?!』
どうやら違う人がきたみたいだ。
『全然起きないんですよ』
『もう!起きなさいよ!』
ドンドン……。
『あ~!もう!死んでんじゃないの!?』
なんて鋭い女だ。女のかんは恐いな……。
『しょうがない。あんたカウンターに行って鍵開けてもらうように言ってきて!』
『はーい』
この言葉を聞き一瞬にして選択肢
1、窓からにげる
2、素直に話す
3、寝たふり
4、何もなかったかのように出ていく
5、隠れて入ってきたところを手刀での一撃で気絶をさせる
するとまたばあちゃんの言葉が浮かんだ
『追い込まれた時こそ冷静にならなくちゃ』
ばあちゃんありがとう。
4と5は却下だ。
『呼んできました!』
1、にげる
にげる。にげる。
僕は気がつくと窓をそっと開けていた。
高さを確認……5階か。
僕は致命的なミスを犯していた。
高さまで確かめていなかったのだ。そして僕は高所恐怖症だ。
だが飛び降りるしかない。
幸運にもここは雪国でおよそ5メートルは積もっている。
いざ飛びおりようとしたがやはり足の震えが止まらない。
そうこうしているうちに
ガチャ……。
ドアが開き灯りがついた。
三人はこの状況が理解できていないのか一瞬、動きが止まった。
倒れている友人の姿、血まみれの床、そして血まみれで逃げようとしている人物、
一人が悲鳴をあげるともう二人はスゴい勢いで襲いかかってきた。
足が震えていて動かないせいかあっけなく捕まってしまった。
この時、僕はやましいことはしていないが人生終わったと絶望していた。