Star Horse.。.:*☆ 星のように輝いて馬のように駆け抜けた恋


格闘すること20分───。



レシピを見ながら作ったからか、それなりのものができた。


味の保証はないけど…………。

少し見た目も悪い…………。


「優馬。とりあえず、オムライスできました。」


本当は、練習してから食べさせたいよ!

なぜぶっつけ本番なのさ!!

「やったぁ!」

ダイニングのイスに向かい合わせで座った。


「見た目は悪いし味の保証も無いけど、愛情は込めました。」

もはや棒読みの私。


ひーーーー。こわいよぉ(泣)

愛情込められてるからすら分からないし!

こんなことになるなら、ちゃんと家庭科の授業聞いてればよかった。

お母さんから、料理の一つ習っとけばよかった。


なんて後悔でいっぱいな気持ちになっていると、

「…いただきます」

スプーンを持ち上げ、オムライスに手を付ける。

思わず固唾を呑んで見守ってしまう。

初めて、作った料理を好きな人に食べてもらう………。

やっぱ緊張ーー(泣)




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