俺様ホストシリーズ〜その後総まとめ集〜
その後ろから、李久を抱っこしたリュウがゆっくり近寄って来る。
「おなかすいた〜!ママ、早くいこっ!パパも」
美久があたしの手をギュッと握って引っ張る。
子どもなのに、力が強くてビックリした。
「お疲れさん」
リュウはあたしにニッコリ微笑むと、近くにいた役員の人に軽く会釈してみせた。
「行くぞ」
「あ、うん。では、お先に失礼します」
そう言ってペコッと頭を下げ、美久に引っ張られながら踵を返すリュウの後に続いた。
「ママはなに食べる?みくはね〜」
楽しそうにはしゃぐ美久を見て、自然と頬が綻ぶ。
今日、楽しんでもらえたみたいで良かった。
「まんま」
「はいはい、李久もお腹空いたね〜!車の中でごはんあげるからね」
「うー」