俺様ホストシリーズ〜その後総まとめ集〜
明らかに怒っているとわかるパパは、愛翔の首根っこを掴んであたしから引き離した。
そして鋭く睨み付ける。
ダークなオーラがすごく怖い。
「半径1メートル以内に入るな。触るな、近寄るな。いいな?」
なっ。
「も、もう!何言ってんの?変なこと言わないでよ」
「美久は黙ってろ」
あたしはパパに怒られたことがない。
だけど、こういう時のパパは手が付けられないから困りもの。
あたしのことになると、頭にカーッと血が上るらしい。
「ムリに決まってるでしょ!パパが無茶なこと言うからじゃん!」
「美久、俺は大丈夫だから」
「でもっ」
「いいから」
言い返そうとするあたしに、愛翔が割って入って来る。
そしてパパに「戻ってろ」と言われ、渋々立ち上がった。
パパ……愛翔に余計なこと言わないよね?
なんて思いながらも、あたしはそこから立ち去った。