誰も知らない物語
三巡目


「おっはよ!」

元気な声が聞こえる。
僕はゆっくり目を覚ました。

「おはよ」

目の前にいるのは元気に笑う彼女。
少し前の…彼が死ぬ前の彼女。



やはりこれはあの日だ。

師匠が死んだ日。彼女が壊れてしまう原因となった日。

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