誰も知らない物語
「え、どうしたの?」

「ちょっと…怖い夢を見て」

そうだ。あんなの夢に決まってる。

師匠が死ぬわけない。僕らを置いて逝くわけない。

「泣くなクソガキ。それより飯食うぞ。早く着替えて来いよ」

「はーい」


僕は今、師匠と話している。

……悪い夢のことはもう忘れよう。


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