いちごみるく
*席替え*
いよいよ席替え‼︎
親友のゆうりと近くの席になれたらいいんだけど…。
「はい。次‼︎橘さん‼︎」
先生に名前を呼ばれて私は席替えのくじを引く。何番だろ…。
ドキドキしながら、席の番号が書いた紙を見る。
21番…。21番の席はどこだろ。
私は黒板に書いてある座席の位置を見る。
げ…。微妙。廊下側の前から二番目だ。
「なぎさ~‼︎席どこだった?」
ゆうりが機嫌よさそうにかけよってくる。
さては、いい席だったんだろうな。
私がそんなこと考えていると、ひょいっと、ゆうりが私が持っていた席の番号が書いてある紙をとって見る。
「なぎさの席の位置、微妙だね‼︎そして、私と席遠いよ。」
と笑いながらゆうりは話す。
「えーーー‼︎ショック…。てか、ゆうりは何でそんなにご機嫌なの?!私と席が遠いっていうのに…。」
「えっ?!ウチそんなにテンション高い?!」
「高いよ…。てか、ゆうりの席の位置教えてよ‼︎」
「なんと‼︎いちばん後ろの席♪しかも廊下側‼︎なぎさと同じ列だよ‼︎」
「なんだ…。結構近いじゃん。ゆうり騙したね?!」
「なぎさ怒るなって!」
私達がそんな会話をしている間にみんな席替えのくじはひきおわったみたいで、席の移動をはじめてた。
「ゆうり…そろそろ席の移動はじめなきゃ‼︎」
「あっ!それウチも思った。」
「じゃあ、また後でね‼︎」
私は机を自分の新しい座席の位置へ持って行く。
はぁ…重い…。
やっとのことで机を運び終わって、席につく。
そういえば、自分の席を確認しただけで、周りの席の人達確認してなかったな…。女子がいいな。
そんなことを考えていると誰かに横から、肩をたたかれる。
「橘さん‼︎俺、隣りの席だからよろしく」
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