secret Life
「これ以上治療は不可能だってことだ。そして……愛羅ちゃんの命はもう、一週間もつかもたないか、それくらい難しいそうだ……」



「そんな……」


優太の目からは、薄らと涙が溢れてきていた。


そして俺もバランスを崩して、その場にひざまついてしまった。



ウソ……だろ?

愛羅の命が、残り一週間……だと!?


誰かウソだと言ってくれよー!!



「誠……お前のせいだ……」

ポツリと優太が呟く。


「え……なんだって?」


「あの時お前が愛羅ちゃんのお腹に蹴りを入れたせいで……こんな……」
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