secret Life
だったら、いっそのことこの家を出た方がいいと俺は思うんだ。



どうせここにいても家を出ても、一緒なんだから。


そんなことを色々考えながら、重い扉を開けた。




「……うーっす」
教室に入ると。


さっきまで楽しそうに話してたみんなが、ピタッと止まり。




俺の方へ視線が集中する。




……何だよ?


何か文句あるか?


そう思ってたら、一人の女の子が俺に向かって言った。
< 39 / 251 >

この作品をシェア

pagetop