secret Life
「誠!!」


「俺は悪くない!離せ!」
俺は優太の手を思い切り振り払った。


そして、猛ダッシュで逃げた。

「待て!おい、誠!」

優太の声がどんどん小さくなる。




みんな嫌いだ!



俺の前から失せろ!


邪魔だ!



もう俺を一人にしてくれ!




「俺は悪くない……悪くない……」



俺は走りながら、その言葉を呪文のように唱えていた。





親友だと思ってた優太も、俺の気持ちを分かってくれないなら……。


今日限りで、お前とは絶交だ。


これでさよならだ。
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