その姿、偽りなり。
最上階の26階のボタンを押し、いつものように後ろの壁に寄りかかる。




ガタンっ




!?!?





閉まりかけていた扉が逆の動作を始めた。





そして入り込んできたのは制服を着た少女だった。





おいおい、高校生が夜遊びかよ。


しかも女子!







もしかして、今どきの高校生って





こんなんが普通だったりすんのかな?






なんか、年の差を感じる。







でも、この子の場合は




若干違う気がする。






なんせこの子は



この年齢にして俺と同じく26階に住んでいる







最初は

親と住んでるんだろう




そう思っていたが、それにしては親の姿を見かけたことがない。







それに普通は親がいたらこんな時間に帰ってくることを許さないだろう。
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