先輩が好きなんです。


「どうして先輩がここに…?」



先輩は自転車を押しながらわたしの前に来た

「なんでって… ノートなくなっちゃって買いに来たんだ、ここから家近いし」






あ、そうか、とわたしは返事をする


こんなところで先輩に会えるなんて…!




ーといつもなら思ってるところだったけど





「あれ?ゆうか目ぇ腫れてない?」


「ふぇっ⁈」




まさか泣いてるのがバレるなんて!


暗いから大丈夫かと思ってたのに!




「ははーん。さては失恋したなー?」



「ばっ!ばかにしないでください!そんな告白なんてする勇気な… 」

「え!ゆうか好きな人いるんだー!めっちゃ気になるー!」





やば…


ばかばかわたしのばか



好きな人いるってバレちゃった…



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