先輩が好きなんです。


「それなら俺、送っていこうか?」




「いやそんなの悪いですって」



「じゃあどうやって帰るつもり?」




う…

「お母さんが迎えに!」

「今日結婚式で来れないってさっき聞いたよ」


うぅ…




「実は姉がここで働いてて!」


「一人っ子って聞いた記憶があるんだけどなぁ」




うー!

なんでも先輩に話していた過去の自分が憎い!



「ひっ、1人で帰れますから!」



「ふーん?じゃあこの真っ暗の中歩くんだ?最近不審者とか多いからね?

襲われても誰も助けてくれないよ?」



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