先輩が好きなんです。
「結構濡れちゃったね」
あ、あの…
「これはお風呂いれたほうがよさそうかなぁ」
せ、先輩…?
「あー、ちょっと動かないで」
「いや動かないでじゃないですよ!
髪くらい自分で出来ます!」
先輩はわたしの頭にタオルをかぶせて乾かしていた
「なんか妹みたいで可愛いなって思ってつい」
"妹みたい"
一番言って欲しくない言葉だった
「…大丈夫ですから。自分でやります
先輩はお風呂入って来て下さい」
「え? まぁ…ゆうかがそういうなら…」
先輩は着替えを持ってお風呂場へ行った
妹じゃだめなんです。
わたしはあなたに1人の女の子として見て欲しいのに
妹なんて、一番近くて遠い女の子の存在
先輩にとっての、妹っていうカタにはまってしまったら…
「くしゅんっ」
いけない… またネガティブになっちゃった