先輩が好きなんです。
教室には、大和と数人の男子が残っていた
ドアを開けようとした時…
『えー!じゃあお前本当にヤったのかよ!』
『あぁ、誰とは言わないけどな』
『どうだった?どうだった?』
『すっげ気持ちよかった。おめえらも早くヤれるといいな』
『かー!俺も早く彼女作ろー!』
聞こえてきたのは、確かに大和の声だった
うそ…でしょ…?
ねぇ、大和
嘘って言ってよ
わたし、本当に大和のことが好きだったんだよ?
『まぁそいつは、そーいうことに疎いやつだったし、好きとか言ってれば簡単に出来たけどな』
わたしだ
大和が言ってるのは、わたしのことだ
立ってるのも辛いほど、脚は震えていた
わたしは音を立ててばれないように
静かに帰った