先輩が好きなんです。
わたしたちは帰り道のファミレスによって
あの日のことを全部話した
「由佳…」
「ごめんね… 黙ってて。でも言っちゃったら、大和に振られちゃう気がして
それに…大和にも口止めされてた」
「っのやつ…!あたしがシめてあげるから!」
ばんっ、と玲奈がテーブルを叩く
周りの目線がわたしたちに集まっているのがわかる
「もういいの。それに、玲奈に言ったらきっとそう反応するってわかってたから
大和もわたしに口止めしてたんだと思う」
「でも…でも!」
「いいんだ。あんなやつに騙されたわたしが悪いから」
「ごめんね。気づいてあげられなくて」
「わたしたち中1だよ?そんなことしてるなんて想像できないって」
「由佳はもう辛くないの?なんで泣かないの?」
自分でも驚くくらいにわたしは落ち着いていた
「なんか… 結局はやっぱり自業自得なんだって。
あいつがあんなやつだったなんてなー」