先輩が好きなんです。
初めて来た時とは違う緊張感をもって
再びわたしたちは体育館のドアを開けた
先輩… いた
恥ずかしくて先輩のほうが見れない
「そういえば由佳さ、あの先輩とはどうなの?
ていうかどの人?」
「わっ、ちょっと玲奈ぁ!声が大きいって!」
わたしは慌てて玲奈の口を塞いだ
「らっへろろひとふぁひにらるらん」
「はいはい、言ってることわかりませんから」
先輩に聞こえてないかな…?
大丈夫…多分
確信のない自信をもって、いつも通り玲奈と基礎うちを始めた