最後ニ映ルノハ硝子ノ瞳

紅ノ月

怪我をして帰った日いつもと違う事に気がついた

いつも家では一緒に居る黒猫が居ない…

その時は、考えたのはそれだけだったが次の日、息を飲むような事件が起こる





自分を虐めていた男の子達が












………死んだ





死体は室内にあるにも関わらず、野犬にでも荒らされたのかと思うほどズタボロにされ、血肉を貪った後があったという











特に心臓部分を、重点的に











痛められながら殺された…らしい
まぁ、他人から聞いた事ならそんな位の考えでいいよね??
でも少女は、まさかと思った

だって











少年達の死亡時刻と彼が居なかった時間が重なってしまったから

こういう時、勘が良い子供は損をする

普通は気がつかないでしょ?その程度の情報じゃ


でもあの子は連想してしまった


自分の騎士が男の子達を八つ裂きにする姿を……


一度連想してしまった夢は簡単に消えはしない

その日は四六時中そわそわしてしまった…



そして見てしまった

帰った直後、家の前の血痕の後……


怖いよね?恐ろしいよね??

だって今までなんともかなった家族が簡単に壊されると思ってしまうから…


さぁ終焉の扉に手をかけて?
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