らす恋ーLAST LOVE
オブジェに座るコト5分

私たちは猛烈な暑さと戦っていた…

いやぁ〜暑いマジで暑い

「ねね、あの人野球部かな??笑」

かながニタニタ笑いながら見る方向に目を向けるとそこには頭を丸坊主にしたやたらが体のいい男の人が立っていた

ナンパ??中なのか声こそ聞こえないものの向かい合った女の子もまんざらではなさそうだ

「めちゃごついね笑笑」

「ねー笑笑」

ごつい野球部を見て2人ケラケラ笑っていた

オブジェに座ると足は結構宙ぶらりんで

身長がとてもお小さいかなにとっては足がつかないどころじゃなかった笑

私は女子にしたら身長は高い方

ウチら凸凹コンビなんですよ笑笑

2人で宙ぶらりんな足をバタバタさせてみる

別にどっちが始めたとかじゃなくて

無言で足を揺らす

「あーほ」

「はぁっ?!かなに言われたくないねーっ!笑」

「しょーがないじゃん、くーちゃん頭くるくるぱぁーなんだから笑笑」

頭の上でくるくるぱーと言わんばかりに手を回すかな

「かなのが頭くるくるぱーだよ??」

「あんね、くーちゃんに言われたら終わりだから」

「なんだとぉーっ笑笑」

「あはは笑」

かなの頭を軽く叩くと叩き返してくる

2人でオブジェだということも忘れてふざけてしまった、だいぶ笑笑

目の端で近づいてくる人たちはなんとなく見えていた

でもただの通行人だろうと気にも止めなくて、まだかなとふざけていた

がオブジェに近づいているんだと意識てきにわかった私が顔を上げた時

あと数歩でこちらにつくであろう人の姿をはっきりと見た

それと同時に高鳴り出す胸

あ、、れ?

あの人…

もしかして…

「こんにちは」

そう、オブジェにたどりつき笑顔で私に笑いかけたのは




夢の中の人
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