殺してあげる

加穂留は執拗に追いかけ回す。



つまり、



動かなくなると『わたし』の頭を叩いたり、揺さぶったりして、



現実に引き戻そうとする。





でもね、





わたし、






もう、ソコにいないよ。




だから、痛みも感じない。




ただ、傍観者のように、まるで他人事。








ソレ、本当にワタシ?
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