殺してあげる

LINEのトークが入った音がベッドに投げてあるスマホから聞こえ、目を移す。

手を伸ばしてスマホを取り、ロックを解除してLINEに入ると知らない女からLINEが届いていた。

見たことのない女の写真は、テレビで見たことがあるような気がした。可愛い部類に入る私の得意としない分野の女。

名前は『加穂留』

クリックをしたら既読がついてしまい読んだことがバレてしまう。でも、読んだあとでブロックをしてしまえばいいだけのこと。

こんないたずらするの、誰?

クラスメイト? いや、そんなはずない。クラスでは私は一人だし友達も多くない。それに、私に自殺願望があることなんて、誰も知らない。

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