殺してあげる

「キモい」

こいつ、キモい。
即効ブロックリストに追加してベッドに投げて、パソコンに向かい合った。

しばらくするとまたLINEのメッセージの着信音。

開いてみると、先ほどブロックしたはずの『加穂留』からだ。

「嘘でしょ。だってさっきブロックしたじゃん。なんでそれなのに来るの?」

読む前にブロックリストを確認すると、そこに加穂留はいない。ちゃんと入れたはずなのに、いつのまにかリストから外されていた。

立て続けにLINEが入り、画像添付つきのメッセージが届いた。

見たくないけど、気になってしまう。
好奇心には勝てず、タップしてしまった。
< 30 / 204 >

この作品をシェア

pagetop