殺してあげる
頭痛い。
いてててて。
なんだこれ、このダルさ。
確か遊園地で加穂留に会ったところまでは覚えてる。
そこまで。
そこから記憶ないな。
頭を抑えながら周りをキョロキョロしたら、この部屋、動いてる?
なんか揺れてるし。
「まじ、頭やばい。てかこの揺れが気持ち悪い」
ふっかふかのベッドの上にいるけど、俺んちじゃねえ。
こんな真っ白いホテルライクな部屋なわけがない。
ということはだ、ここはどこか他の場所。
頭を抑えながら立ち上がり、ドアらしき所まで歩く途中の両サイドの壁に見えた丸い窓。