今夜、きみの手に触れさせて
今日――
知らせを受けて駆けつけた神社。
ズタボロのオレたち。
どんなに殴られ続けても、一ノ瀬から目をそらさなかった修吾。
修吾が勝って、上気したみんなの顔。
ボコボコにされて、どー見たって負け組の顔してんのに、うれしくって泣いてるやつだっていた。
オレだって、なんかめっちゃうれしかった。
いつのまにか……
スイッチが入ってたんだ。
「無理だし……」
小三から成長してないオレには、
すげー悲しいことや、
すげー苦しいことを、
しっかり受け止めて生きてくなんて、できそうにない。
だけど……。