今夜、きみの手に触れさせて
修吾は、オレがまともな中三生になるまで、絶対あきらめずに、ちょっかいかけてくるだろーし、
ヤスが死んだら悲しいからって、ビビッて近づかないわけにもいかない。
ウサギじゃねーんだし。
弱い自分と弱い自分が戦っていた。
弱い者同士だから決着はつかない。
とりあえず明日、担任のケータイに電話してみるか。
空を見あげると、月がまぁるく光っていた。
修吾を心配して泣いていた彼女の顔に、
なぜだか、あの子の面影がダブる。
……ヘンだな、オレ。今日。