今夜、きみの手に触れさせて
涙も
笑顔も
真っ直ぐ過ぎて、無防備過ぎて
それが自分に向けられているなんて
ちょっと、信じらんなかった。
朝、目が覚めると、夢はまだ続いていて
なんか……ぼんやりとしている。
布団から起きあがろうとして撃沈。
「イッテ――ッ」
激痛に悶絶する。
「マジか……」
あの子の心配顔がリアルな出来事だと思い出して、
まー、うれしかったけど、
痛いもんは痛い。
昨夜は、そうそう……
泣き出しそうなあの子の手前、やせガマンしてたんだけど、
ろっ骨の辺りがじんじんと、ずっとうずいてたっけ。
でも、こんなに痛かったか……?
昨夜、家までついてきた修吾が布団を敷いて、
それからガザゴソ家探しして、結局オレの胸にバスタオルをぐるぐる巻きつけて帰っていった。
固定させたつもりらしい。
これ、効果あったか?