今夜、きみの手に触れさせて


一緒にご飯を済ませて、

一緒に食器を洗って……。


それからテレビを見たり、ゲームをしたり、おしゃべりしたりして過ごした。


『勉強は明日から』って、ダダッ子くんが主張するから。




ふたりだけの時間。

ふたりだけの空間。



信じられないけれど、


きっと今日がふたりの記念日――。






帰りに純太くんのipodを預かった。


いつも彼のそばにあって
いつも彼を癒していた音楽たち。


純太くんのいい彼女になれるように、
わたし、がんばるからね。




メタルブルーのipodをギュッと握って、


わたしはそう心に誓った。




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