今夜、きみの手に触れさせて
つーか、キスの先にそーゆー行為があることすら、この子は知らねーんじゃねーのか?
とさえ思える。
だって可愛すぎるだろ。
もしかして、サンタクロースだって信じてるかもしんない。
まぁそんなわけで、
穢れなき青依ちゃんの立派な彼氏となるべく、オレも一応奮闘していたっつー話。
そうして、夕方――
「できた……!」
最後の問題に花マルをもらうと、思わず吐息のような声が出た。
こ――んな真面目に勉強したのは、間違いなく人生初だ。
やり遂げたプリント集を目の前にして、マジ感動……!
修吾やヤスみたいに、解答丸写しじゃねーからな。
「すごいがんばったよね、純太くん」
横からオレの顔をのぞき込み、青依ちゃんがふんわりと笑った。
出た! ガキを相手にする言い方。