今夜、きみの手に触れさせて
「……ん……」
不慣れな青依ちゃんは息が苦しいのか、すぐに甘い声を漏らすんだ。
「ん……純…く……」
あまりの可愛さに、理性が吹っ飛ぶ。
椅子から腰を浮かせてオレに口づけている青依ちゃんを、胸の中ににグイッと引き寄せた。
華奢な体ごと思いっきり抱き締める。
大好きだよ……
と、言う前に
「イッテ―――ッ」
ろっ骨に激痛が走った。
クソ、折れてんだった……。
驚いて体をはがす青依ちゃん。
テーブルに突っ伏して呻くオレ。
「ゴ、ゴメンね、純太くん。大丈夫……?」
青依ちゃんがオロオロしている。
「こちらこそ……」
ダッセ――……。
ズキズキとした痛みが引く頃には、早番だった母親が帰ってきてThe End。
甘く過酷な3日間は、終わった――。