プレミヤム・フレンド


下校の時間になり
由妃と桃子とパフェを食べにいった


あたしはアイスティーだけ飲んだ


由妃と桃子はどデカイパフェを食べていた


餓鬼だ


「そーいえば今日歩莉おらんかったよなぁ」

「それ由妃も思った〜
一輝元気なかったもんねぇ〜」


あたしにはそう見えなかったけど…


あれは空元気ってやつ?


「歩莉は京都に行ってるんやって」


由妃と桃子は固まって目を合わせた


「そっかもう5年にるのか…」


5年?

なにかあったの?


「なんかあったん?」


聞いてみると
2人は黙り込んだ

なにか聞いたら悪かった?

「歩莉からなんも聞いとらんの?」


「聞いてないみたいだよ」


なにもったいぶってんの

イライラすんだけど


「あのね…モモたちから言っていいのかわからんのやけど…
歩莉のお母さん京都で通り魔にあって刺されて死んだんよ…」


「それでお母さんの実家が京都にあってそこのお墓に入ってて毎年お参りに行ってるの」


そりゃかわいそうに

残念だけどあたしは
こんなんで同情したりせんよ


「そおなんやぁ…歩莉今お父さんと2人?」


「今は再婚してお兄さんできて4人暮らししてるよ」


なんは複雑な家だね


「なんで桃子そんなに詳しいん?」


「家隣なんよ」


家隣で京都にいったのには気づかなかったんだ…


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