プレミヤム・フレンド


教室でも1人

休み時間も1人


これがあたしのあるべき姿なんだろうな…

うっすら薄い雲がかかった空を見上げた


今まできづきあげてきた仮面をはずしたのは桃子

その原因を作ったのは由美子

それとあたし自身…


結局、自分がこうさせたんだ


でもあたしに普通に接してくるバカ1人


「不破、はらへったんやけど」


一輝だけはなんの変化もなかった


一度一輝に

「なんであたしの本性知ってて普通に話しかけんのさ」


そしたらこのバカは


「別にどっちも不破にかわりないんやろ?」


あたしは「バカな男」と言った。


本当は嬉しかった。

勝手な思い込みだろうけど
はじめて人に受け入れられた気がした

本当はね


泣きそうなくらい


うれしかった



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