プレミヤム・フレンド


担任の話しが終わり
みんなが一斉にたち上がる

今日は帰って


また勉強だ…



教室をでると歩莉が立っていた


目があったけどあたしはすぐにそらした


そして足早に帰ろうとした


「ま、待って!!」

「!!?」

肩をつかまれビクッとしてしまった


「あ、あの…。ちょっといいかな?暇?」



俯きながら話す声は

どこか震えていた。


「…うん、暇だけど?」



とりあえずあたしは答えた


何を言われても言い返せば
歩莉は何も言えなくなる。


そういい聞かせて。



あたしと歩莉は
小さな誰もいない公園に来た。


その片隅のベンチに座った。



空はきれいなオレンジ色で

とっても癒された。



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