プレミヤム・フレンド


重苦しい制服に着替え
髪を整え顔を洗う

今からあたしは
見えない仮面をかぶる


鞄を持って家をでてから
本当のあたしはいない


深呼吸をして家をでる


ニコッと笑って
学校へ向かう


中学3年
もう受験生だ


「佑芽奈オハヨー」

「由美子オハヨー♪」


同じグループの
女子を見つけ
走り出す

こっちにきたとき
どうしてグループなんか
作るのか
意味がわからなかった


まぁ今は気にならないけど

「今日歩莉休みなんやろ?」

「そうなん!?なんで佑芽奈知っちょるん?」


歩莉は由美子に
メール送ってなかったの?
この様子じゃ送ってないな

「うん、朝メール来とった」

そうなんだー

と由美子は流したが

自分にメールが
きてなかったことに
少し腹を
たててるみたいだった


学校につき
グループ内で
「オハヨー」の嵐

無意味なことをする…

本当のあたしが
心の中で呟く




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