プレミヤム・フレンド
生きるうえで必要なもの
知恵と
人を騙せるほどの話術
お金
自分を養ってくれる人
愛や友情は不必要
「佑芽奈アド変せんの〜?」
由妃がつっつきながら聞いてくる
「え?あぁ…そろそろ変えようかな♪」
「じゃあモモが考えてあげる!!」
桃子に携帯を渡した
桃子の隣には由妃が
ピッタリくっついていて
あーでもないこーでもないと
話している
別にアドレスとかどうでもいいし
「「できたぁ★」」
2人で笑いあいながら
携帯を見つめている
「どんなんにしたん?」
携帯を見て
あたしは固まった
loving.friensー×@××××××.ne.jp
絶対に使いたくなかった
友達という単語
「どう?頑張って考えたんで♪」
「モモはほとんど考えてねぇやん!!」
2人のやり取りはあたしには聞こえず
あたしはただただ固まっていた
「気にいらんかった…?」
「あ、いや…あんまりよすぎて固まっちょった!!
ありがとじゃぁみんなにアド送るわ」
みんなに送った
桃子と由妃は満足そうに笑った
「不破〜俺にもアド教えて〜」
横から賢人がいってきた
そういえば班の男子に
教えてなかった
そのあとちゃんと3人に教えた